6 日前読了時間: 2分冬便り!ハコフグの味噌焼き「かっとっぽ」魚類学者でタレントとしてもお馴染み、さかなクンがかぶっている帽子といえば、思い浮かぶでしょうか。かわいい顔をしたハコフグ。五島では浅瀬で年中見かける魚ですが、食べ頃は冬。だんだん脂がのって大きくなる11月から12月は、「かっとっぽ」(味噌焼き)がおいしい季節なんですよ! ...
9月17日読了時間: 3分海がざわざわ。「中秋の名月」は潮汲みに今日、9月17日は中秋の名月。僕が一年で一番心待ちにする日です。虎屋の創業者である犬塚虎夫さんが15年ほど前に、「中秋の名月の潮汲みは特別やけんな」と教えてくれて、僕も中秋の名月の夜に海水を汲み上げることにしました。 ...
6月21日読了時間: 2分ムツゴには「五島灘 明治之芋」!初夏の稀少コンビこころさんの兄、漁師の拓郎さんから「ムツゴがとれたぞ」と連絡が入った日、僕はソワソワして夕方から仕事が手につきません。 五島ではムツの稚魚をムツゴと呼びます。姿形によってアカムツ、クロムツと呼び分けることもありますが、アカムツは通称「ノドグロ」という高級魚として全国的に知ら...
3月12日読了時間: 2分めでたい日には餅まいてこのところ毎日、僕はとっても気持ちがソワソワしています。 それは、3月15日が待ちに待った「島diningとらや」の移転リニューアルオープンの日だから。 場所は、僕がこころさんと結婚して22年間暮らすうちに大好きになった、似首(にたくび)郷の海のそば。...
2023年12月26日読了時間: 2分両家それぞれの正月迎え五島らしいお正月ってなにかあるかな、はたと思いを巡らせました。私たちにとってはどれもあたりまえで、特別とは思ってこなかったことばかり。ただ、私の実家である犬塚家と、慎太郎さんが生まれ育った南家では、元旦にすることや食べるものがちょっとちがうんですね。...
2023年12月7日読了時間: 2分漁火(いさりび)イルミネーション冬になると夜の海がキラキラと輝くのが楽しみです。子どもの頃は水平線を埋め尽くしていた、ヤリイカを釣る船の漁火。イカは夜行性なので夜に出漁し、船に灯した照明でおびき寄せます。「抱いた、抱いた!」あちこちで声が上がるのは、スッテ(疑似餌の釣具)にイカが抱きついた合図で、すかさず...
2023年9月25日読了時間: 2分「あご風」吹かば秋突然ですが、あご(トビウオ)が飛んでいるのを見たことがありますか? 9月に入ると、上五島に北風が吹き込んできます。これが、通称「あご風」。 この風に乗って、あごが一斉にやってきて、島は10月初旬まであご漁に湧きます。 あごって鳥みたいに飛ぶんです、水面の上を何百メートルも。...
2023年7月3日読了時間: 1分灯りと花火でご先祖をお迎えお墓にゆらめく灯籠の灯り。パチパチと弾ける花火の音。怪談ではありませんよ、新上五島町のお盆(8月13日〜15日)のすがたです。 夕暮れにお墓の前に灯籠を建てると、近所の子どもたちが集まってきます。私も子どもの頃は、親戚のおじちゃんにもらったお小遣いを握りしめて、兄妹で近くの...
2023年3月7日読了時間: 1分旅立ちの紙テープ高校の卒業式が終わって3月の終わりから4月ごろ、五島ではある風景がよく見られます。 大きなフェリーで旅立つ人たちと、見送る人たちをむすぶ色とりどりの紙テープ。島を出て進学や就職をする子どもたちや、離任して長崎へ戻る先生たちの船出です。...
2022年12月21日読了時間: 2分のぼせもんの正月行事「みんかけ」私たちが住む似首(にたくび)地区の氏神様である事代主神社では、お正月に伝統行事「みんかけ」が行われます。 昭和の初めまでは、新婚さんの家におめでたい格好(七福神)をした若者たちが押しかけて、庭や縁側でご馳走やお酒を振る舞ってもらったことに由来しますが、この風習は一度途絶えて...
2022年11月15日読了時間: 1分 一番塩「まあるい塩」の湯気私たちは月2回、満月と新月の日の大潮に海水を汲み上げます。 なぜなら潮の動きが大きく活発化して潮位が上がるこのタイミングは、海のミネラルがたっぷりだから。こうして汲み上げた海水から手間ひまかけてつくるお塩は、1粒残らず海からいただいた宝ものだと思っています。...